Article記事

現役公認会計士が語る、公認会計士の6つのお仕事別年収とは?!

学び・資格試験

ユアメディア編集部 ユアメディア編集部

Ended soon

 今回は公認会計士の年収についてです。前回の記事で公認会計士のお仕事6つについてお話ししましたので、6つのお仕事別に年収をお話ししてきます。まだ前回の公認会計士の6つのお仕事の記事をご覧になっていない方はこちらよりご一読頂いた後に是非この記事をご覧ください。

公認会計士の6つのお仕事

 前回の記事を読まれていない方のために、公認会計士の6つのお仕事について列挙しておきます。各業務のイメージが湧かない方は前回の記事をご覧ください。

公認会計士のお仕事別年収

1.監査業務

 まず、1つ目は監査業務の年収です。多くの公認会計士試験合格者が最初に大手監査法人に就職するので大手監査法人についてお話しします。

 大手監査法人の監査業務での年収は500万円〜数千万円です。もちろん、1年目から数千万円の年収ということではありません。

 大手監査法人でも各法人ごとに職階や年収も少し違ってくるのですが、大きくまとめると以下の通りです。

  • スタッフ(1年目〜)500万円〜700万円前後         
  • シニアスタッフ(4年目〜)700万円〜900万円前後     
  • マネージャー(7年目〜)1000万円前後     
  • シニアマネージャー(11年目〜)1200万円前後       
  • パートナー(15年目〜)1500万円から数千万円       

 括弧書きの勤務年数はあくまでも目安なので参考程度にご覧ください。長く勤めれば誰でもマネージャーやシニアマネージャー、パートナーになれるというわけでもありません。

 同じスタッフや同じシニアスタッフでも幅があるのは残業代による違いです。多く残業すればその分残業代が増えて年収もあがります。

 マネージャー以上は管理職なので残業代という概念がありません。なので、残業代で年収の差はつきません。

 しかし、マネージャー以上の管理職の場合、同じ職位でも〇〇リーダーや〇〇長などの役職がつけばその分年収が高くなり、年収の差が生じます。

 このように監査業務ではその職位によって年収が変わってきます。言い換えると大手監査法人で年収をあげるには残業代で稼ぐ昇格するかしかありません。

2.税務業務

 続いて、税務業務の年収です。こちらでご説明するのは公認会計士試験合格者が大手税理士法人で働く場合の年収なので、ご留意ください。税理士試験の一部科目合格者の場合は年収が異なってきます。また、中小税理士法人や個人会計事務所の場合は以下の年収より下がる可能性があります。

 さて、税務業務の年収についてですが、税務業務の年収も監査業務の年収と同様500万円〜数千万円です。職位別の年収もほぼ同程度と考えていただいて大丈夫です。なので、もう一度職位別の年収を記載して終わりに致します。

  • スタッフ(1年目〜)500万円〜700万円前後         
  • シニアスタッフ(4年目〜)700万円〜900万円前後     
  • マネージャー(7年目〜)1000万円前後     
  • シニアマネージャー(11年目〜)1200万円前後      
  • パートナー(15年目〜)1500万円から数千万円 

3.組織内会計士

 3つ目は一般企業での経理業務、通称、「組織内会計士」の年収です。こちらは400万円〜ですが、実際はどの企業で働くかによって大きく年収が異なります。特にベンチャー企業の場合400万円を下回る可能性もあります。

 大手監査法人をマネージャーなどの管理職で退職して一般企業の経理業務に転職される場合、転職先が上場企業であっても監査法人時代より年収が下がるケースもあります。

4.コンサルティング業務

 4つ目はコンサルティング業務の年収です。コンサルティング業務にもいろいろ種類がありますが、大手BIG4のコンサルティングファームであれば、監査業務の各職位の年収+100万円で、600万円〜数千万円といったところです。ほとんどのコンサルティングファームは年俸制で年収が決まっているので、残業をしても年収は増えません。残業代がない分年収が高いといったイメージです。

5.独立開業・起業

 5つ目は独立開業・起業の年収です。独立開業・企業は0円〜数千万円、数億円です。自分の頑張り次第で数億円稼ぐことも可能です。もちろん、なにも働かなければ、0円です。サラリーマン会計士では数億円は現実的ではないので、数億円を目指すには独立開業・企業が必須ともいえるでしょう。

6.執筆・講演・講師

 最後に執筆・講演・講師の年収です。執筆・講演・講師も0円〜数千万円、数億円としました。こちらもうまくいけば数選万円数億円と稼ぐことが可能です。本が売れれば印税で稼げます。もちろん、こちらもなにも頑張らなければゼロ円です。

まとめ

 最後に簡単にまとめておきます。公認会計士の6つのお仕事別の年収は以下の通りです。

  1. 監査業務(500万円〜数千万円)
  2. 税務業務(500万円〜数千万円)
  3. 企業内会計士(400万円〜(勤める会社による))
  4. コンサルティング業務(600万円〜数千万円)
  5. 独立開業・起業(0円〜数千万円、数億円)
  6. 執筆・講演・講師(0円〜数千万円、数億円)

Related post 関連記事