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税理士試験2024年合格率13.5%、合格者5,762名

学び・資格試験

ユアメディア編集部 ユアメディア編集部

2024年11月29日は、令和6年度税理士試験の合格発表日でした!

合格された方は本当におめでとうございます! 残念ながら合格に至らなかった方も本当にお疲れ様でした!

税理士試験2024年(令和6年度第74回)の合格率 13.5%、合格者. 5,762名という結果でした!

受験者数(実人数)34,757人
延受験者数49,676人
合格者数合計(実人数)5,762人

本記事では、税理士試験の合格率はどのくらいなのか、また令和7年度の税理士試験のスケジュールについて解説いたします!

税理士試験の科目別の合格率は?

(単位:人、%)

区分 / 科目受験者数 合格者数 6年度合格率(参考) 
5年度合格率
簿記論(110.1)
  17,711
(110.1)
 3,076
17.417.4
財務諸表論(103.1) 
 13,665
(29.5) 
1,099
8.028.1
所得税法(99.4) 
 1,195
(90.4)  
150
12.613.8
法人税法(100.9)  
3,583
(118.3)  
588
16.414.0
相続税法(103.6)  
2,515
(167.0)  
471
18.711.6
消費税法(106.7)  
7,206
(92.3) 
 740
10.311.9
酒税法(114.0) 
 528
(108.5)  
64
12.112.7
国税徴収法(101.5)  
1,670
(95.2)  
217
13.013.9
住民税(99.8)  
461
(123.5)  
84
18.214.7
事業税(99.6) 
 249
(82.9)  
34
13.716.4
固定資産税(105.6) 
 893
(110.3)  
161
18.017.3
合 計 ( 延 人 員 )(105.8) 
 49,676
(75.9)  
6,684
13.518.8
※ 「受験者数」欄及び「合格者数」欄のかっこ書きは、対前年比を示す。

 

【 税理士試験の受験資格の要件の緩和 】 

令和5年度(第73回)の試験から、受験資格が次のとおり緩和されています。
・ 会計学に属する科目(簿記論及び財務諸表論)については、受験資格の制限がなく なり、どなたでも受験可能となりました。 
・ 学識により受験資格要件を満たそうとする場合に修める必要がある科目の範囲が、 社会科学に属する科目(改正前:法律学又は経済学)に拡充されました。

科目ごとの合格率を見ると財務諸表論が低下しています。

税理士試験の受験者数の推移は?

次に学歴別、年齢別についてみていきましょう。

学歴別受験者数
(A)
5科目
到達者数
一部科目 
合格者数
合格者数合計 
(B)
合 格 率 
 (B/A)
大 学 卒 (実人員) 
24,987
(実人員) 
442 
(実人員) 
3,325
(実人員)
3,767
15.1
大学在 学 中 2,46164264626.2
短 大 ・ 旧 専 卒 68514 52669.6
専門学 校 卒 2,8546429636012.6
高 校 ・ 旧 中 卒 3,01542 60965121.6
そ の 他 75512 26027236.0

年齢別受験者数
(A)
5科目
達成者
一部科目
合格者
合格者数
合計
合格率
(B/A)
41歳以上 11,5432297439728.4
36~40歳 4,668104 565 66914.3
31~35歳 4,99010378488717.8
26~30歳 5,775941,0371,13119.6
21~25歳 6,255471,4641,51124.2
20歳以下 1,526159159238.8


年齢別では、前年と同様に年齢が若いほど合格率が高くなっています。

次に受験者数の年齢別過去4年間の推移をみてみます。

年齢層2021年
(令和03年)
2022年
(令和04年)
2023年
(令和05年)
2023年
(令和05年)
25歳以下4,280名4,929名7,023名7,781名
26~30歳3,890名4,131名4,916 名5,775名
31~35歳4,506名4,581名4,973 名4,990名
36~40歳4,334名4,407名4,619 名4,668名
41歳以上10,289名10,805名11,362名11,543名

令和4年度の税制改正により、コロナ後の新しい社会を見据えて税理士制度の見直しが行われ、その具体策として、税理士試験の会計科目(簿記論と財務諸表論)の受験資格が不要となりました。

年齢別にみても、25歳以下の受験者が過去4年を見ても増加し、若い世代の受験者が増えています
これに伴い、5科目合格者や一部科目合格者数も増加しており、今後は若手税理士の存在がより重要になる可能性があります。

税理士業界が高齢化する中、若手の合格者はますます注目されることでしょう。

令和6年度(第74回)税理士試験実施スケジュール

来年の第75回の実施スケジュールについても発表されました。

試験実施官報公告

令和7年4月4日

受験申込受付開始

令和7年4月21日

受験申込受付締切

令和7年5月9日

試験実施

令和7年8月5日~令和7年8月7日

合格発表

令和7年11月28日

※上記スケジュールについては今後変更の可能性もありますので、令和7年度受験される方は必ず国税庁のHPを確認するようお願いいたします。

来年へ向けて


すでに来年度へ向けて試験勉強をされたいる方も多いはず。

税理士試験受験生の状況は多岐にわたります。「初受験で2科目合格!」や「あと1科目が厳しかった」といった様々なステージが存在します。

働きながら受験勉強に取り組む社会人や、家事・育児との両立を図りながら受験準備を進める専業主婦など、同じ受験生でもスタイルはさまざまです。
しかし、どの段階でも共通して重要なのは、「合格を目指すための勉強時間を確保すること」です。

例えば、以下のような選択肢があり、今の自分自身の状況に適したキャリア選択が求められます。

  • 会計事務所で働きながら合格を目指す
  • 予備校・資格スクールで効率的なカリキュラムをこなす
  • 完全独学で自分のペースで進める
  • 会計事務所で働きながら合格を目指す
  • 予備校・資格スクールで効率的なカリキュラムをこなす
  • 完全独学で自分のペースで進める

「現在の仕事を辞めるわけにはいかない」「勉強時間を集中的に確保したい」といった場合には、資格スクールで効率的なカリキュラムをこなすか、完全独学に切り替えることが考えられます。

また、「仕事の中で税務に携わりながら受験に挑戦したい」という場合には、会計事務所や税理士法人への転職がおすすめです。

会計事務所や税理士法人への転職

特に、既に3~4科目に合格している受験生は、官報合格後に将来のキャリアや実務経験について考える時期です。中小の会計事務所から大手税理士法人まで、科目合格者を求める求人が多数存在しています

会計・経理業界は人材不足であり、優秀な人材を早期に確保するために、企業や事務所が様々なサポート体制を整えています。
例えば、「試験休暇制度」「専門学校の学費補助制度」「残業の免除制度」「柔軟な勤務時間対応」などがその一例です。

「働きながら税理士試験の最終合格を目指す」という方は、求人情報を詳細に確認して、興味を持った会計事務所や税理士法人に積極的に応募してみると良いでしょう。

初めての転職が不安な方、サポートが必要な方はエージェントに相談するのもおすすめです。

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