現役公認会計士が語る!公認会計士試験合格を目指すなら独学か?予備校か?
今回は、「公認会計士試験合格を目指すなら独学か?予備校か?」というテーマで記事を書いていきます。私は公認会計士試験合格後、約9年間会計業界に身を置き延べ6社経験してきました。
そんな私の経験と、その経験の中でお会いした公認会計士試験合格者の方々の実態をもとにしたここでしか読めない内容になっております。
なので、公認会計士試験を独学で勉強しようか迷っている方は必ず参考になるので是非最後までご覧下さい。
もう、予備校に通うことを決めた方も独学はこんなに不利なのかと感じてもらい、選んだ予備校を信じて、付いていって下さい。また、周りに独学で勉強しようとしている友達がいたら、ぜひこの記事を共有して説得してあげて下さい。
公認会計士試験とは
今回の独学か?予備校か?というお話しをする前に、そもそも公認会計士試験制度がどうなっているのかというのを把握する必要があります。なぜなら、合格のためにはこの公認会計士試験の試験制度を把握した上で勉強する必要があるからです。
その合格するために意識すべき公認会計士試験制度については、過去に「現役公認会計士が語る、公認会計士試験に受かるために意識すべき公認会計士試験制度ベスト3」というタイトルの記事を書いておりますので、まだ読んでいない方は必ずご一読ください。
ちゃんと読みましたが忘れましたって方のために簡単におさらいしておきましょう。
受かる人が意識している公認会計士試験制度の特徴ベスト3
第3位 足切りを知る
第2位 相対評価
第1位 短答は選択肢あり、論文は記述式
でしたね。
まだ、過去記事を読んでいない方はこのランキングをみて「ふむふむ、なるほど。」で済ませてはダメですよ。なぜなら、合格するためには、この試験制度を踏まえて勉強方法に落とし込む必要があるからです。
私の過去記事では、これらの試験制度を加味して、どのように勉強方法へ落とし込んだのか?まで切り込んで書いていますので、合格したい方は必ず読んでください。
独学か予備校か?
さて、それでは今回の本題の「公認会計士試験合格を目指すなら独学か?予備校か?」についてお伝えします。
結論は、公認会計士合格を目指すなら「必ず、予備校」。「予備校一択」です。
念の為お伝えしておきますが、公認会計士試験予備校の案件ではありません。ありがたいことに私のYouTubeをご覧頂いて案件のご依頼を頂くケースもございます。
しかし、私は、案件はすべてお断りしております。なぜかというと、私は第三者として独立した中立的立場で、私の考えをお伝えし、受験生のみなさんに情報を提供したいからです。
では、本題に戻りましょう。
本パートの冒頭で「必ず、予備校」「予備校一択」とお伝えしましたが、以下では、その理由についてお話ししていきます。
公認会計士試験合格を目指すなら独学より予備校を選ぶべき3つの理由
- 相対評価
- 情報収集の手間と時間の削減
- モチベーション維持
です。
1.相対評価
まず、1つ目は、公認会計士試験は「相対評価」だからです。この相対評価に関しては、「現役公認会計士が語る、公認会計士試験に受かるために意識すべき公認会計士試験制度ベスト3」という過去の記事でもお話ししているのでみなさん大丈夫だと思いますが、念の為、再度説明しておきますね。
相対評価の試験では何が重要なのかというと、「みんなが解けない大穴を正解しにいくのではなく、みんなが解ける大本命の問題をしっかり正解する」これに尽きます。
そして、そのここでいう「みんな」という他の公認会計士受験生の9割近くが予備校に通っています。
そんな状況の中、独学を選んでしまうと少数派になり圧倒的に不利になってしまいます。相対評価の試験において少数派になるような選択は避けるべきです。
実際に大手監査法人、会計大学院、大手税理士法人、SNSで知り合った方々は皆さん予備校に通っています。そんな方々になぜ予備校に通ったんですか?と質問すると口を揃えておっしゃるのは、「公認会計士試験は相対評価だから」です。
中には、周りの人と同じはイヤだと思われる方がいらっしゃるかもしれません。私自身も周りと同じなのはイヤだと思うタイプなので、気持ちは十分わかります。
ただ、公認会計士試験合格まではその気持ちをグッとこらえて、公認会計士試験合格後に自分らしさを追求していってください。
2.情報収集の手間と時間の削減
次に2つ目が「情報収集の手間と時間の削減のため」です。予備校に通えば、教材はすべて予備校が提供してくれます。さらに、会計基準の変更や最新の試験委員の専門分野を加味した直前対策もしてくれます。
もし皆さんが試験問題を作る試験委員だったら自分の専門分野から出したいですよね?なので、試験委員の専門分野の把握は重要です。また、勉強法や解法についても講師が教えてくれます。
仮に独学にするとしたら、教材選び、基準の改正、試験委員の変更、はたまた、どんな勉強法や解法がいいんだろうと、自分で情報収集しないといけなくなります。
確かに、今のご時世、インターネットがあるじゃん!?と思うかもしれませんが、そのネットの情報は最新ですか?信じられますか?無駄な情報まで入手していませんか?という問題が出てきます。
予備校に通えば情報収集は予備校が全てやってくれた上で受講生に必要な情報を提供してくれるので、安心して勉強に専念することができます。
これが、独学ではなく、予備校へ通うべき理由の2つ目でした。
3.モチベーション維持
最後に3つ目が、「モチベーションの維持のため」です。予備校に通えば、講師の話を生で聞けたり、受験仲間を意識できたり、1年早く勉強開始していて、今年が本番という受験生の先輩の姿も見られます。
また、予備校に通えば、一定期間ごとにテストがあり、全国の順位も把握でき、成績がよければ、よりやる気が出て、成績が悪くても勉強の軌道修正ができます。こういった環境はモチベーション維持にとても良い影響を与えてくれます。
しかし、独学は読んで字のごとく、独りです。孤独です。辛いです。続きません。
独学でのモチベーション維持が難しい点は詳細にお話ししなくてもイメージしやすいとおもうので、これくらいにしておきます。
以上を踏まえてもまだ独学が良いと思われますか?
独学を選択肢にいれる人の理由のほとんどは、独学の方が費用が安いからだと思います。
ただ、独学であっても、問題集や書籍等を買うとなると2、30万円は必要です。
予備校は大手であれば80万円程度しますが、この差額の5、60万円で受験勉強中の安心感や、自習室、モチベーションを維持でき合格に近づけると考えると、とてもお得です。独学時との差額を単純に2年で割ると、月々2、3万円程度です。
というわけで、今回のお話しは以上です。
まとめ
最後にかんたんにまとめておきましょう。
公認会計士試験合格を目指すなら独学より予備校を選ぶべき3つの理由は
- 相対評価
- 情報収集の手間と時間の削減
- モチベーション維持
です。
ご自身が選んだ予備校を信じて突き進むのが合格への近道です!頑張っていきましょう!