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簿記3級は就職や転職に活かせるの？

学び・資格試験

ユアメディア編集部 ユアメディア編集部

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導入

　日商簿記検定試験（3級）は2021年度から施行方法が大きく変わりました！

　何が変わったの？難しくなったの？などといった疑問点について解説していきます。また、転職活動に有利なのかどうか、経験談も含めてお話しますので受験を考えている方、キャリアアップのために資格取得を考えている方、転職を考えている方などは、ぜひ参考にしてみてください。

2021年度から新試験制度開始！ネットで試験が受けられる！試験形式へ

　従来のペーパー試験（以下、統一試験といいます）に加え、2021年度からネット試験が採り入れられました。筆者は自宅で受けられるのでは？と期待しましたが、もちろんそんな訳はありませんでした。テストセンターなどの受験場所を「商工会議所ネット試験施行機関リスト」から選択します。

　試験問題は選択式＋入力式３題以内、仕訳問題は選択式（プルダウン方式）です。科目選択は正確に確定させることが必要です。金額や勘定科目名を入力する問題も出題されます。

試験日

　ペーパー試験（統一試験）の試験日は従来と変わらず6月、11月、2月の年3回ですが、ネット試験は申込日から3日後以降ならいつでも何度でも受験することができます。定期的（毎週、毎月）に実施しているネット試験会場と受験生の希望に応じ随時実施しているネット試験会場があるようなので、まずは近場の会場の試験日を検索してみるのが良いかもしれません。

試験時間

　2020年度までは120分でしたが、2021年度からは統一試験・ネット試験ともに60分に短縮されました。

難易度

　統一試験もネット試験も問題のレベルや形式はどちらも同じです。また、試験範囲や出題区分は2020年度までと変わりません。

　出題について、ネット試験では、受験者ごとに異なる問題が出題されます。問題データベースからランダムに問題が抽出され各受験者のパソコンにダウンロードされる仕組みとなっています。これにより従来は問題の難易度にバラつきがありましたが、質の均一化が図れているそうです。

合格発表

　統一試験では、試験日の約1週間から1か月後に合否が発表されますが、ネット試験では試験終了後即時に自動採点され、結果は画面に表示されます。判定結果を記載したスコアレポートが配布され、合格者のみ、スコアレポート内のQRコードからデジタル合格証をダウンロードすることができる仕組みとなっています。

注意点

　ここまで見てくると、いいところばかりの新テスト制度ですが、統一試験・ネット試験いずれも変更となった点があります。

１．問題用紙は回収されてしまう

２．計算用紙も配布されるが回収されてしまう

　自己採点や復習が困難となる点は注意しておく必要がありそうです。

簿記3級の合格率は？

　商工会議所が公表しているデータによると各回でバラつきがありますが、5割以下の回も多いことから、しっかりと勉強して臨む必要がありそうです。

　なお、簿記3級の合格基準は70%基準以上で、『すべてのビジネスパーソンに必須の基本知識が身につくとして多くの企業から評価されている。目的は経理関連書類の読み取りができ、適切な処理を行えるようになる』とされています。

【日本商工会議所3級受験者データ：https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/data_class3】

【東京商工会議所検定試験情報：https:www.kentei.org/sp/boki/testinfo.html】

簿記3級の勉強方法は？

　簿記3級は簿記の入門資格と言われておりそこまで難易度は高くないため、しっかりと対策を立てて勉強すれば合格すると言われています。筆者は参考書を1冊買ってしっかりと読み込み、試験直前は過去問を何度も解いて試験に臨みました。

　ただ2021年度からの新試験施行により試験時間・出題形式等が大きく変わっていますので過去問を解くのはおすすめしません。対策として、商工会議所WEBサイトには、民間の教育機関が公表した簿記試験の予想問題が掲示されていました。商工会議所の公式予想問題ではありませんが、参考にするといいかもしれません。

【日本商工会議所：https://www.kentei.ne.jp/32233】

　新制度であるネット試験の対策としては、パソコンで問題を解くことに慣れるためパソコン上で問題を解いてみることをおすすめします。

簿記3級は転職に有利なのか？

　簿記3級は有利とまではいえませんが、会計業界・経理職を希望されている方は入社後業務に必須の知識ですので十分にアピールは可能です。特に未経験からの転職を考えられている方は、まず簿記3級を取ってから転職活動を行う方が書類選考の通過確率を上げるために効果的といえるでしょう。

　実際には、商工会議所のサイトでも紹介されている(株)リクルートキャリアの調査では企業が求める資格ランキング1位が簿記2級となっています。例えば応募までに簿記2級の勉強を始めておき、面接時に勉強中と伝えるだけでもやる気が伝わり転職活動の成功に繋がる可能性が高まります。

【日本商工会議所：https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/usage/rankings】

　ユアキャリアでは、会計業界・経理部門で働きたい方向けに貴重な求人情報を掲載しています。簿記3級を必須要件・歓迎としている企業もありますので、ぜひ一度目を通してモチベーションアップに繋げてみてください。

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まとめ

　いかがでしたでしょうか。2021年度からの新試験により受験しやすくなった簿記3級、ご自身のキャリアアップや転職のために受験してみてはいかがでしょうか。ご健闘をお祈りしております。

最後までお読みいただきありがとうございました。

少しでもお役立ていただけましたら大変幸いです。

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