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税理士から経理へ!転職すると何が変わる?そのメリットを徹底解説

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ユアメディア編集部 ユアメディア編集部

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税理士試験に見事合格した税理士有資格者は、税理士事務所や税理士法人で一定期間修行した後に独立開業するというのが税理士キャリアの王道、というイメージを持つ方も多いかと思います。

しかし、昨今の税理士業界の競争激化などにより、税理士有資格者の中には、あえて税理士事務所への就職や開業税理士となることを避け、事業会社の「経理部」などへの就職を希望する人も多くいます。

今回の記事では、税理士から経理へ転職はできるか?そして、経理への転職のメリットについてご紹介します!

税理士の業務とは?

税理士とは、個人や企業が直面する税務問題の解決に専門的な知識と技術を提供する職業です。

税理士は国家資格であり、業務内容は税務に関するアドバイザリーサービスや税務相談、税務申告の支援、監査への対応、税務リスク管理など多岐にわたります。これらの職務は非常に専門的であるため、高度な教育と研修が必要とされます。税理士はその知識と経験を活かして、顧客が法律を遵守しつつ最大限の経済的利益を享受できるよう支援します。

以下に主な業務を挙げます。

1. 税務コンサルティング

税理士は個人や企業に対して税務に関するアドバイスを提供します。これには、税制改正に対する対策、節税策の提案、遺産税や贈与税対策、不動産取引の税務処理などが含まれます。

2. 確定申告の作成支援

個人や企業のための確定申告の作成をサポートします。これには所得税、法人税、消費税、相続税、贈与税などの確定申告が含まれます。税理士は適切な申告を行うために必要な情報を集め、申告書を作成し、顧客に提出します。

3. 税務対策

税務リスクを管理し、節税対策を立案します。企業の事業展開、M&A、事業承継など、さまざまなシーンで税務対策が必要となります。税理士はそれぞれのケースに最適な対策を提案します。

4. 税務監査の対応

税務調査が行われた際には、税務当局との折衝や調査への対応を支援します。税理士は税法に精通しているため、税務当局との交渉において企業を代表して行動することができます。

5. 税務教育

企業の経理担当者や経営者に対して、税務に関する研修やセミナーを行います。これにより、経理担当者や経営者は税務に関する最新の知識を身につけ、適切な決定を下すことが可能になります。


これらは税理士の主な業務ですが、業務内容は依頼者の具体的なニーズや状況により変わることがあります。

税理士から経理への転職は可能か?

税理士から経理への転職は非常に可能です。税理士が持つ深い税務知識と精度へのこだわりは、経理職の多くの側面で役立ちます。

経理は企業の財務情報を管理、分析し、管理職や投資家がより良い決定を下せるようにする役割を果たします。

税理士は、会社の財務状況を正確に理解し、適切な税務処理を行うための知識を持っています。特に必修科目である会計2科目や、法人税、消費税などは会社の経理でも必要となる知識です。これらのスキルは、経理職で直接的に活用することができます。

経理へ転職するメリット

経理への転職は、税理士が持つ専門知識を新たな領域で活かす機会を提供します。

一般的に、経理部において税理士有資格者と同等の知識を有している人は非常に稀であるといえます。そのため、会計・税務知識以外にもビジネススキルも合わせて高めていければ、税理士有資格者は経理職につく場合、評価・待遇面でも優遇される可能性が高いでしょう。

一方で、経理は企業の財務情報を一手に管理し、企業全体の健全性と成長を維持する重要な役割を果たします。

税理士が経理職に転職することで、企業の財務戦略を直接形成し、その成長と成功に対して大きな影響を与える機会を得ることができます。

税理士が経理に転職することで得られるメリットには以下のようなものがあります。

幅広いビジネススキルの獲得

経理は企業の全財務を管理し、損益計算書や貸借対照表などの財務報告書の作成、予算策定、コスト管理など多岐にわたる業務を行います。これらの業務を通じて、税理士は税務だけでなく、会計や財務全般についての深い知識とスキルを身につけることができます。

企業全体のビジネスに関与

経理は企業の財務状況を一手に把握し、経営陣に対して財務に基づく戦略的なアドバイスを提供します。そのため、経理として働くことで、企業のビジネス全体を理解し、その戦略形成に直接関与する機会が得られます。

キャリアの多様化

税理士から経理に転職することで、新たなキャリアパスが開かれます。経理の経験は財務部長やCFO(最高財務責任者)への道を開く可能性があります。また、会計や財務の知識は、経営者や事業開発、戦略立案などの役職にも役立つため、キャリアの選択肢が広がります。

スキルの市場価値の向上

税務に深い知識を持つ税理士が経理のスキルを身につけると、そのスキルセットは非常に市場価値が高いものとなります。両方のスキルを持つことで、複雑な財務や税務問題の解決に対する能力が高まり、企業からの評価も上がるでしょう。

税理士から経理への転職における注意点と対策

税理士から経理への転職は新たなキャリアの道を開くチャンスですが、その一方でいくつかの注意点と対策が必要となります。

職務内容の違い

まず第一に、税理士と経理の業務内容は大きく異なります。税理士は主に税務に特化した業務を行いますが、経理は企業の全財務を管理し、予算策定、財務レポート作成、監査対応、予算管理など、幅広い業務を担当します。この職務の違いを理解し、必要なスキルを身につけることが重要です。

スキルギャップ

税理士は税務に関する深い知識を持っていますが、経理には会計知識全般、特に財務会計や管理会計の知識が必要です。これらのスキルギャップを埋めるためには、研修や自己学習などを通じて必要な知識を得ることが大切です。

組織内のポジショニング

税理士は専門家として独立した立場で業務を遂行しますが、経理は企業の組織内で働き、他の部門と連携して業務を行う必要があります。そのため、組織の文化やコミュニケーションスキルも重要となります。


これらの問題を乗り越えるためには、転職前に十分な準備と学習が必要です。

具体的な対策としては、経理の業務に関連する研修やセミナーに参加する、会計に関する資格を取得する、会計ソフトウェアの使い方を学ぶなどが考えられます。また、税理士の経験を生かして、税務と経理の連携を強化する役割を果たすことも可能です。

これらの対策により、スムーズな転職を実現することが可能となります。

おわりに

税理士から経理への転職で得られるメリットについて、今回ご紹介しましたものは一部に過ぎません。個々の税理士によっては、他にも経理への転職により得られる利点があるかもしれません。

重要なことは、自身のキャリア目標と経理職の役割がどの程度一致しているかを評価し、自分自身のための最善の選択をすることです。

事業会社の経理部への就職を検討する際は、将来的な独立開業の展望など、自身のキャリアプランをよく考えながら選択していく必要があるでしょう。


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