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現役公認会計士が語る、会計士試験講義の受け方!

学び・資格試験

ユアメディア編集部 ユアメディア編集部

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 今回は公認会計士試験の講義の受け方についてお話しします。実際に私が10ヶ月で短答一発合格した時に意識していた講義の受け方ですので、なんとなく講義を受けてしまっている方や、自分以外の講義の受け方を聞いてみたいという方は是非最後までご覧ください。

講義を時系列で分解すると

 そもそも1回の講義を時系列で分解すると、受講前・受講中・受講後の3つに分解することができます。読者のみなさんは、この3つのうちどの段階が合格するために重要だと思いますか?

中学校や高校の学校の授業では、よく予習が大切だという言葉を耳にするかと思います。実際に私も、公認会計士試験勉強も予習が大切だと考えていました。しかし、実際に予備校に入学すると、予習してきてくださいという講師は1人もいません。

では、何が大切なのかというと、復習です。圧倒的に復習が大切です。

今、読者の皆さんはこう思いましたね。いやいや復習が重要だと言うお話しならこの記事のタイトルを復習法に変更してください、と。お気持ちは重々わかります。

復習が一番大切ですが、そのための準備も同じくらい重要です、その効率的な復習のための準備時間が講義の受講中です。なので、今回の記事のタイトルは講義の受け方としています。

講義の受け方

 では、今回の本題の講義の受け方についてお話ししていきます。講義は受講前・受講中・受講後に分けられるのでそれぞれについてお話ししていきます。

①受講前

 まず、受講前は予習不要です。

以上です。

短いですが本当に予習不要なので、あえて記載させていただきます。予習する時間があれば復習してください。真面目な方ほど予習をしたがりますが、本当に予習は不要です。

②受講中

 次に、講義の受講中です。私は受講中にやるべき事項をTo Doとして設定していました。私が設定していた受講中のTo Doは以下の3つです。

【受講中のTo Do】

  1. 重要度を把握しメモをとる or マーカーを引く 
  2. 暗記事項を把握しメモをとる or マーカーを引く
  3. 上記1,2以外の講師の言葉のメモをとる(例:講師が説明時に使用した具体例、板書など)

 ※注意点※

  • ノートは使用しない
  • 情報は全てテキストに一元化

To Doの説明をする前に重要なことをお伝えしておきます。それは、「なぜ講義を受けるか?」という質問に対して明確に答えられるかという点です。つまり、明確な目的意識を持って受講することが重要ということです。予備校のカリキュラムで講義があるからなんとなく受講するという姿勢ではお話になりません。論外です。

少し厳しい表現でしたが、短期合格のためにはすべての勉強に対して目的意識が重要になってきます。ましてや講義は1回で3時間近く時間を取られてしまうのにもかかわらず、目的意識もないまま受講していたら3時間がもったいないですよね。

なので、私はなんのために講義を受けるのかという目的を明確にしていました。私が講義を受ける目的は「効率的に復習を実施するためにテキストをデザインする」というものです。ポイントは2つあり、1つ目は、復習のために受講する点、2つ目は、講義中に理解することを目的としていない点です。

1つ目の復習のために受講するという点を意識してTo Doをご覧いただくと、重要度や暗記事項、先生の理解や暗記に役立つ口頭説明をテキストにメモするといった内容は全て復習しやすいテキストを作り上げるために行っていることです。注意点のノートを使用せずテキストに情報を一元化するのも復習のためです。

次に2つ目のポイントである講義中に理解することを目的としない点についてです。受講中に理解に専念したほうが効率的ではないですか?と思われるかもしれませんが、範囲が膨大な公認会計士試験においては、非効率です。なぜなら講義中は一時的に理解できたるもりでも時間が経てば忘れてしまうからです。

忘れないためには復習が必須ですが、復習の際にまた3時間の講義を受ける時間的余裕はありません。復習は効率性を考えると必ずテキストがベースになります。先生の話を聞いてふむふむと納得したつもりでも、テキストを読み返して復習した時に理解した内容を思い出せなければ復習の意味がありません

また、公認会計士試験で初めて習う内容について、1回講義を聴いただけで理解できると思わないことです。講義後2回、3回テキストを読み返して徐々に理解していく分野もあるので、後々テキストを何十周もすると考えたら、その復習のためにテキストをデザインするほうが効率的です。

③受講後

 受講後は、テキストのデザインが終わっているので、後はテキストを読んで、問題を解き、間違えた所や、わからない所があればテキストに戻って再確認という流れの繰り返しです。

講義中に使用していた文房具とその使い方

 このパートでは、私が講義中に使っていた文房具とその使い方をかんたんに紹介しておきます。いまでは、電子で勉強されている方もいらっしゃると思いますが、電子でもマーカーやメモ書きは可能なので、電子で勉強されている方も色や使い方は参考になるはずです。

(個人的には、電子より紙のテキストの方が情報の一元化をしやすく、高速回転で復習しやすいので、紙のほうがおすすめです。)

【使用していた文房具】

  1.  消せるボールペンの赤・青・緑(0.5mm)
  2.  消せる蛍光ペンのピンク・緑・黄色
  3.  シャーペン・消しゴム
  4.  付箋

【文房具の使い方】

1.消せるボールペン

   赤:重要度(ABCランク付)、

     暗記事項(丸々暗記箇所に 覚 を書く、覚えなくよいものは 覚の上に×マーク を書く

   青:講師の説明や具体例で試験に関係するもの

   緑:講師の説明や具体例で試験に関係しない雑談等

 2.消せる蛍光ペン

   ピンク:丸暗記文章・用語

   緑:重要箇所(講師がマーカー引いてと言った箇所(丸暗記とは言っていない文章・用語))

   黄色:趣旨、背景等の説明文章

 3.シャーペン・消しゴム

   板書メモ用

 4.付箋

  板書・講師の説明・講師の具体例をメモしテキストの該当箇所に貼る

  (付箋テキストに情報を一元化でき、不要になれば剥がせる)

まとめ

 さいごに簡単にまとめておきましょう。

  • 講義を何のために受けるか?という目的意識が超重要
  • 講義を受ける目的は、復習しやすいようにテキストをデザインするため

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